はじめに
OK。これを見てくれてるということは、僕と一緒に先に進もうと思ってくれたんだね。ありがとう。
ではこれから、サイトを作るときに一番始めにやることの話をしよう。
まずは作り始めない
そう。やりがちなのが、思いついたらすぐやる系の選択。
間違いじゃないし、思いついたら作りたいのが人情だ。僕もそっち側の一人なので気持ちはとても良く分かる(笑)
でも、サイトを作る作業に限って言うと、色々と無駄な作業を重ねないためにも、いきなり始めないことを是非、おすすめしたい(笑)
では、何をしたらいいのか?ってことなのだけど、まずは考えることから。
これからサイトを作るにあたってどういうサイトを作るかということを2つのアプローチで考えてみよう。
- ① 閲覧者に対して考えること
- a.誰に
b.何を伝えて
c.何をしてもらう
- ② 運用時のことをイメージしながら考えること
- d.どのようにして作り
e.どの程度の頻度でどれくらい更新する
僕個人の意見だけど、一般的なサイトの更新はそれほど頻繁にする必要はないと考えている。
情報が古くならない程度に時々更新する、といったイメージ。
閲覧者とのコミュニケーションはSNSを利用して行うか、ブログなどの機能に絞って更新作業を行うのが現実的。
① 閲覧者に対して考えるべきこと
a.誰に見てもらうサイトを作るか
閲覧者について考えることは非常に重要。サイトのトーンや文章の書き方をターゲットとなる閲覧者に合わせた作り込みにすることで、同じ内容の情報もより伝わりやすくなる。
君が作るサイトの閲覧者は個人? それとも法人の担当者? 経営者に見てもらうサイト?
性別、年齢層についてもある程度の幅で定義をしておくと良い。
おおよその属性が決まったら、対象となる属性から個人へと落とし込みをしていく。
その人はどれくらいの年収で、どんな趣味があって、どういったサービスを良く利用しているかなどについて思いを巡らせる。その人の行動パターンはどういうものかを想像することで、より具体的なターゲットを想定した作り込みができるようになる。例えば、ちょうど今、僕が君に書いているようにね(笑)
参考になりそうな本があるから、機会があればぜひ読んでみてほしい。
どちらも少し前に書かれた本だけど、大事なことはそれほど変わらないので、きっと考えをまとめる手助けになると思う。
b.そのサイトで伝えたいことは何か
ターゲットとなる閲覧者が決まったら、その人に君が一番伝えたいことについて考えてみてほしい。
例えば、僕がこのサイトで君に一番伝えたいことは、"自分のWebサイトを自分(自社)で作ってもらいたい"ってこと。君が伝えたいサービスのゴールや、商品の一番の売りになるものについて考え、それを一言で表せるようなキャッチフレーズにまとめられるのがベスト。
でも、ぴったりマッチするキャッチフレーズをいきなり作るのは難しいよね。例えば、沢山の言葉を書き出してそれをまとめてみる、だったり、150字程度の文章を書き出して、タイトルを付けるようにまとめたキーワードを考えたりと人それぞれのまとめ方があると思う(「コンセプトのまとめ方」で検索)。是非いろいろな方法を試してみてほしい。
c.サイトを見て何をしてもらうのか
これまでいくつかの企業、何人かの個人事業主の方と一緒にサイトを作ってきたのだけど、サイトを見て何をしてもらいたいのか、ということについて、曖昧な人が多かった。でも、サイトで伝えたいことを考えたら、それが伝わった人に何をしてもらいたいのかを是非考えるべきだと思う。せっかくわざわざ作ったサイトを見てくれた人が、何をすれば良いのかわからないままサイトを離れることになるなんて...もったいな過ぎで考えられない。
例えば、サービスを利用してもらいたいのか、商品をWebから購入してもらいたいのか、店舗で購入してもらいたいのか、あるいは直接教室や店舗に来てもらいたいのか...様々なしてもらいたいことがあるはず。それを実現するための手段としてWebを活用するというのがゴールだよね。作って終わりじゃない。それを運用してこそ、Webサイトを作って使う、ということだ。
是非、ゴールの設定を作ることではなく、サイトを見た人に何かをしてもらうことにしてもらいたい。
これらa~cについて、考えやすいように簡単なエクセルシートを作っておいた。よかったらダウンロードして使って。
② 運用時のことをイメージしながら考えること
d.どのようにしてサイトを作るか
ここではワードプレスというオープンソースのソフトウェアを使用してサイトを作ることを目指してる。なぜワードプレスを利用するかと言うと、一番使われているソフトだから。
シンプルだけど、とても大事なことで、一番使われているということは、ワードプレスに関する記事はネット上に一番多くアップされている可能性が高い。また、一番使われているということは、プラグインのように簡単に実装できる追加機能が一番充実している可能性が高い。これから君はワードプレスを使って、機能の使い方を検索したり、やりたいことが実現できるようなプラグインを使ってサイトの機能を拡張したりすることになる。
次に具体的な作り方について。一言でいうと 検索をしながら作る だ。ワードプレスでサイトを作る方法はありとあらゆる人達が初心者向けに丁寧に解説をしてくれている。それを使わないのは、書いてくれている人たちに対して失礼だ。例えば、ワードプレスのインストールについて、君が使っているサーバーがロリポップなら「ロリポップ ワードプレス インストール」で検索する。インストールが終わったら「ワードプレス 初心者 プラグイン」を検索すると何を入れたら良いか、それはどんなプラグインなのかを知ることができる。きっとこの作業に関しては本を買うのとネットで都度検索することと殆ど変わらない結果が得られるはずだ。
e.どの程度の頻度でどれくらい更新するサイトにするか
もう一つ、繰り返しになるが、企業・団体の紹介やサービスなどの案内について、メインの説明をするページはそれほど頻繁には更新する必要はないと僕は考えている。むしろ、都度更新したい細かい情報やユーザコミュニケーションはSNSでやってしまうくらい割り切っても良いのではないかと思う。人通りのない場所に看板を立て、その前で声を枯らして宣伝するよりも、人が集まる場所で近くを通る人、興味がありそうな人に効率的にチラシを撒くほうが効率的だよね。それと同じこと。
それと、ネットで検索をしてわざわざ僕や君の会社に仕事を発注しようとする会社は稀だと思う(そして、そんな会社は危ない)。少なくとも、サイトを作ったばかりの時期の閲覧者は僕のことや君のことを知っている人、つまり、名前の検索やURLを直に打って見に来てくれる人に限られるはず。だから、よほど古い情報を掲載していない限りそれほど頻繁にサイトが更新されている必要はない。
※ ただし、物を売ったり、何かの作品を掲載している場合はこの限りではく、SNSとも連携した、更新頻度の高いページを作るに越したことはない。